日本農作業学会平成26年度春季大会現地見学会に参加して

摘要

今年度から学生会員となり，初めて大会へ参加 させていただきました.見学会は兵庫県豊岡市の コウノトリの郷公園と篠山市の獣害対策に取り組 んでいる今谷地区を見学しました.恥ずかしながら.コウノトリは見学するまで， どんな動物であるか知りませんでした.どういつ た生き物で，その地域にどんな影響を与えていた のか無知の状態でした.戦後間もなく，農薬を使 用するようになったことでコウノトリが減り始め，昭和40年に人工繁殖を始めたものの，昭和 46年に野生コウノトリが絶滅.そこから25年の 歳月を経て，ようやく平成元年に繁殖に成功した そうです.その過程で多くの苦闘があったことを 知りました.そして平成17年にケージの外に放 鳥してから，現在ではコウノトリの数は百数羽に まで増え，豊岡市の懸命な努力が形となっている ことを知りました.繁殖の陰にはさまざまな生き 物が育める環境が必要でした.コウノトリの餌を 残すために冬期湛水を行う，農薬を使わない，深 水管理を行い水田に多くの生き物を生息させる，