水土文化への誘い（その4） －水土文化の見方：モノを見よう2－

摘要

水土文化を見ることは，歴史の遺産を探ることである。 筆者自身による石川県、京都府における農業用水史の探索の経験に基づき，取水工から末端圃場までの諸施設の構造，存在する場所の地形条件，他の地域で見た構造との違い，地域づくりとの関係などを通じて見る見方，すなわち農業土木技術者の独自の視点からの見方を解説する。 また，文書や絵図などの史料の扱い方にも併せて触れる。