新宮川ダムの試験湛水について

摘要

新宮川ダムは，国営会津宮川農業水利事業の基幹施設として，福島県大沼都会津高田町松坂地内の，会津盆地南西部を北流する1級河川阿賀川水系宮川の上流域に位置している。 昭和55年に事業着手後，昭和59年に何替県道（現国道）工事を着手し，平成6年度に本体工事を着手している。 本ダムは，農林水産省直轄ダムとしては初めてのRCD工法の採用，監査廊施工の合理化，省力化を目的としたプレキャスト監査廊の実施，維持管理費軽減のための小水力発電施設を併設し，平成13年8月に本場市設を完了している。 その後，管理設備等の工事を実施して平成15年3月には試験湛水を開始し，平成15年6月に終了した。 ここでは，試験湛水期間中におけるダムの挙動状況および，試験湛水中の挙動観測結果基づいて実施した対策について報告する。