地域ブランドにおける消費者行動と今後の課題 - 京野菜のブランド化戦略のケースから-

摘要

1980年代後半からアメリカでは，D . A .ァ一力一(以下，ァーカーと表記）のブランド'ェクイティ概 念を中心にブランド研究が盛んに行われるように なった.ァーカーの言うブランド.ェクイティ概念 は，「ブランドの名前やシンボルと結びついた資産 (及び負債）の集合」1)と定義し，マーケティングに おいて製品を中心に考えるのではなく，ブランドを 基盤として考えることを提示した.これは，マーケ ティング戦略論に大きな貢献をもたらした.その後， 流通業やサービス業，製造業など多方面にわたりブ ランドが重視されるようになり，その本質とされる 価値やブランドの構造.育成.管理など一連の研究 がすすめられ理解が深まっている.