近年多発する異常気象と農業気象災害の要因を探る

摘要

地球温暖化に伴って豪雨と干ばつが同時に近隣地域で発生することが指摘されている。 1999年春の北アメリカにみられるように，やや北に偏ったジェット気流を挟み，南は大干ばつ，北は多降水という対照的な天候パターンとなることが，近年特に目立ってきた。 温暖化の進行に付随して，今後さらに両極端な異常気象の頻度が高まるかもしれない。