寒冷地園芸施設向けの低コス卜で実用的な 地中熱ヒー卜ポンプシステムの最適化 検討と地中熱ヒー卜ポンプ加温、冷却 によるアリス卜口 メリァ栽培結果

摘要

施設園芸は農家に安定した収穫と収入や雇用の 確保をもたらす一方、加温、冷却の設備投資やこ れらを稼働するための経常費が嵩むリスクも伴 う。加えて、それに伴うco2排出量も増大する。例えば、北海道では、広さ百坪程度の一般的な農業用ハウス一棟の加温には一冬で灯油ほ,00(Hを 焚くと言われている力5、電力料金も入れるとおお よそ150万円もの出費となる。加温に関してはハ iウスの断熱性能を高めることで大幅に削減でき る。例えば、ハウスの被覆を二重に展張したフィ ルムの中に空気を送りこむ、いわゆる"エアハウ ス"とする、夜間には内部保温力一テンを施す、 さらに換気の熱回収を行う、といった既存の技術の積み重ねで大幅な省エネルギーが可能である。 その上でランニングコストが低く環境性に優れた 熱源設備として髙効率ヒートボンプ加温設備を導 入するのがよい。ヒートポンプを導入すればハウ スの冷却も可能となるのも利点である。