LED光を用いたジャガイモの萌芽抑制

摘要

ジャガイモは北海道を代表する農産物の1つであり，2008年度の収穫量は約213万トンと，国内 生産量の約8割を占めている（図1)。また，道 内で生産されるジャガイモの用途別消費割合では フライドポテトなどの加工食品用が約22%，かた くり粉などのでん粉用が約55%，家庭や飲食店な どで調理される生食用が約16%となっている（図 2)。北海道産のジャガイモはデンプン価が高ぐ 価格も安定していることから，加工業界からの ニーズも多く，加工食品用の約85%を占めている。 また，ジャガイモは長期貯蔵が可能な作物である ことから，北海道で8-10月頃収穫されたジャガ ィモは貯蔵されて翌年の6-7月頃まで市場に出 回り，加工用としても利用されている。