新農政下の台湾農業の戎題と対策

摘要

台湾は総面積が3万6000平方の小国である。森林率は59％に達し、国土のほぼ3分の2は森林で覆われている。総耕地面積は83万であるが、そのうち、22万は休耕地となっている。耕地利用率は1968年には236％の水準にあったが、現在は大きく減少し、85.3％にまで落ち込み休耕地の拡大とともに大きな農政問題となっている。　カロリーベースの給食料自給率は2007年の時点で30.6％であるが、穀物は21.7％にすぎない。生産額ベースの給食料自給率は72.5％、穀物は36.6％という低い水準にあり、台湾は先進国でもっとも食料自給率の低い国のひとつである。