日本作物学会国際シンポジウム〔2〕－世界の食糧安全保障と作物生産技術－第Il部　地域別に見た食糧保障と挑戦課題2．中国における食糧安全保障の見通しと主な技術的課題

摘要

1949年の建国以来，中国の農業は持続的な発展を遂げてきた。 1950年代から1980年代の穀物と食肉の総生産高は世界平均を上回る。 食糧供給が持続的に増加しているにも関わらず，供給レベルは依然として低い。 動物性タンパク質の1人当たりの1日平均摂取量に至っては世界平均の半分である。 食糧供給の基準は国民の経済状況と密接に関係している。 農民の純収入は1997年で年間2090元（250ドル）とかなり低い水準にある。