毛細管現象を利用する培養液循環型イチゴ毒液栽培装置の開発

摘要

本県のイチゴ栽培は，水稲との複合経営により営まれ，2代，3代に亘り栽培されている例が多く，早くから都市化の進んだ本県の水田地域の基幹作としての割はきわめて大きい．農業従事者の高齢化と家族労力の減少する中，作業は機械化により軽労化されているが，促成栽培の10a当たり投下労働時間は，2，300時間を要し，そのうち，収穫作業を始めとして，約80％の作業がかがみ姿勢で行うため，若い人から敬遠され後継者不足に悩んでいる．