中国稲作の技術的新段階〔1〕-多収、良質品種育成の展望-

摘要

人口が多く，かつ一人当たりの耕地面積が少ない中国では，食糧の生産は常に大きな問題である。 また半数以上の国民は米を主食としているので，とりわけ稲作は重要である。 1985～1989年の統計によると，中国の稲作面審は平均して3，224万baであり，1995年には3，074万haであった。 これは食粗作物（米，麦，大豆，その他穀類およびいも類）の総栽培面積のそ申ぞれ29．1％および279％を占めている。 一方，米の船生産量は，1985～1989年の年平均は17，389万tで食橙作物の総生産量の約43．7％を占め，1995年には．18，523万tで同じく約324％を占めている。