栽培技術を現地普及！茨城の春マイタケ

摘要

茨城県は，2009年農林水産統計で，林業産出額の約 5割をきのこ類の生産額が占める，きのこ栽培が盛ん な地域である。マイタケは，現在，菌床栽培物が市場流通の大半を 占めているが，原木露地栽培物は，菌床栽培物と比べ て，味，香り，歯ごたえともに天然物に近く，直売を 中心に高値で販売できるため，当センタ一では，1997 年からマイタケの原木露地栽培技術の開発と普及に努 めてきた。その結果，県内の農林家の副収入源として, 栽培が定着してきている。しかし，きのこの発生が秋 の一時期に集中してしまうため，いかにして発生期間 を分散させるかが課題となっていた。