農作物や肉、魚介類など農畜水産物の産地や生産履歴を判別できる手法を開発

摘要

首都大学東京は，農畜水産物に含まれる軽元素（炭素，窒嵐　酸素など）のわずかな安定同位体比の違いを識別情報として活用することで産地や生産履歴を判別できる手法を開発した。産地宰相りにはDNA情報が有効でないため，微量無機元素組成比や化学成分の違いなどによる限られた評価手法しかなく技術の難易度が高い。生育水の違いによる酸素の同位体比と気候の違いによる炭素の同位体比から水系別の米産地を，餌や氷から牛肉とウナギの国産品と輸入品を識別できることが示された。安定同位体の動態解析を通じ，産地表示の偽装防止。信頼性確保や食料自給率向上に大きく貢献すると同時にタ　アイソトポミグス新領域の基盤構築が待望される。