利用時間帯別にみた都市的地^Sの農産物直売所における消費者の特性 一鳥取市A直売所を対象として一

摘要

農林水産省の地産地消実態調査，農山漁村交流活 性化機構（上記に加え周年営業の直売所を対象）の調査等によれば，1日に8時間以上営業を行ってい る常設、有人、周年営業の農産物直売所（以下直売 所）は，調査された直売所数の過半数以上を占め， 午前中に出荷，来店者が集中するため，午後の商品 が不足していることが報告されている.よってこの ような直売所の運営主体にとっては，直売所の維持 管理費や人件費を賄うため，終日にわたる商品の品 揃えを検討することが必要であるといえる.そのた めには，直売所に来店している消費者の特性を把握 する必要がある. 消費者特性の把握に関する既存研究には，利用時 間帯別に消費者の特性の把握を試みた飯坂（1999) (2001)の研究や藤森、櫻井、飯坂（1998)による 都市部への出張販売型の直売所も対象とした研究， 来店者を分類し，午前中と午後における消費者の特性の把握を試みた村上（2000)の研究などがあるが， これらの研究で対象とされた直売所は，主に都市的 地域外に立地する道の駅に附属された直売所や午前 中を中心に週1,2日の営業を行っている直売所で あり，都市的地域に立地する直売所の消費者の特性 について十分検討されているとはいえない.