ヒペリカムの栽培技術

摘要

ヒぺリカムはオトギリソゥ科オトギリソゥ属の半落葉の低木で、中近東からョー口ツバにかけて分布する。夏から秋にかけて出荷される露地品目であり、マイナス10deg Cまでの耐寒性がある。実：きの切り花花木で、5月頃に開花し6-7月頃に実を結ぶ。出荷は、暖地6月の季咲きから、高冷地7月が中心であるが、電照と加温を組み合わせて冬-春出荷もされている。しかし、市場入荷の大半は輸入で、日本産のヒペリカムが輸入物に打ち勝つには、葉傷みのない、充実したスプレー状の草姿に重点をおいて出荷していくことが望ましい。今回紹介するヒぺリカム5種は、国内で実生から選抜した品種で、できるだけさび病にかかりにくい健全な葉を持つ個体を中心に選抜した品種である。