リンゴの主要害虫に対する防除技術としての交信かく乱

摘要

現在、一般的なリンゴの病害虫防除では、その立地条件によって多少の違いはあるが、年間一〇～一五回、平均的には一二回の薬剤散布が行われている。 スピードスプレーヤを用いた殺虫剤、殺菌剤の混用散布がほとんどで、単剤で散布されることはほとんどない。 また、適正安全使用基準から最終散布を早生種に合わせてあるため八月いっぱいが止め散布となり、晩生種では収穫まで約二カ月防除は行われない。 これらの散布では毎回殺菌剤は必須であるが、殺虫剤はかならずしも必要ではない。 とくに開花期にはBT剤、IGR剤以外の殺虫剤は花粉媒介昆虫の保護のため散布を制限されている。