シュードモナス製剤を用いたトマト根腐萎ちょう病および青枯病の連続的な防除

摘要

トマト半促成栽培（4～7月どり）は、栽培前～中期において根腐萎ちょう病が、後期に青枯痛が発生する栽培型である。 そこで、シェードモナス製剤を用い、内生細菌を定着させた菌を両病害に汚染した圃場に定植し、効果とその持続性について検討した。 シュードモナス製剤（商品名: セル苗元気、写真1）は、多木化学株式会社、兵席県立農林水産技術総合センター、神戸大学農学部の産、官、学共同研究で検索した有用な内生刺菌を生物系特定産業技術研究推進機構のUR対策研究開発事業の中で、多木化学株式会社が商品間発した生物農薬である。 本剤は2001年6月にトマト青枯病に対する生物農薬として、また、トマトセル育什円時の生育抑制効果を示す植物調節剤として農薬登録（第20655号）されたさらに、2002年2月にトマト根腐萎ちょう病に適応拡大された。