露地栽培グリーンアスパラガスの品種特性と多収維持管理法

摘要

アスパラガスは北海道の冷涼な気候に適した作物として古くから栽培されており、本道の代表的な野菜の1つと言える。 しかしながら、粗放な栽培管理による斑点病の蔓延や株の老朽化等の要因により、その生産量は昭和54年をピークに減少傾向にある。 市場統計による単位収量では400～500短／10aから200辱／10a程度まで低下した。 平成7年以降、西南暖地で確立された多収生産技術である立茎栽培の導入が急速に進んでいるが、北海道のアスパラガス生産の大部分はいまだに露地普通栽培が中心であり、一般栽培畑における生産性の回復は依然重要な課題である。 北海道立花、野菜技術センターでは平成8年よりアスパラガスの露地栽培試験を開始し、①品種特性、②定植2～4年目の収穫期問、⑨夏秋期茎葉の倒伏防止処理の3点について、試験成果が得られたので紹介する。