トマトの生理、生態と栽培技術（72）－害虫と防除技術④－

摘要

センチユウ類はネマトーダとも呼ばれ、動物の仲間では種類数は昆虫類に次いで二番目に多いとされている。 種類数は推定では約五〇万種といわれており、地球上どこにでも分布していると考えられている。 　 最近はセンチユウ（ネマトーダ）といえば植物に寄生するセンチユウをさすようになっている。 これらのセンチユウは約四、三〇五種にもなるといわれており、わが国で有害なセンチユウとしては約九〇種が認められている。 代表的な有害センチユウであるサツマイモネコブセンチユウは、もともと熱帯性の種類であるため、わが国では東北北部や北海道での発生が見られなかった。