岩手県北におけるネギコガの防除

摘要

岩手県ではネギコガについて、その発生生態、害虫としての重要度（被害状況）等ほとんど明らかになっていない。 また、本県のみならず、その種において現在でも不明な点が多い。 特に本種の休眠について明確な知見はなく、当然北日本での越冬に関しての知見はない。 しかし、本種の越冬の可否はその防除対策に大きく影響するものと考えられる。 本種の休眠性を含む生態について不明な点が多いため、現地での防除も殺菌剤に殺虫剤を混用した多回数散布となっている。 そのため農薬の使用回数制限などの問題もあり、現場からは早急に本種の防除法の確立を求められている。