管理獸医師から見た肉牛生産農場の鼸衛生髑と釅制度: 課題とFMVA認証制度

摘要

2010年4月に宮崎県で発生した口蹄疫は我が国の畜産 'お上類を見ない事態となった。それ以前にもBSEゃ鳥ィン フルェンザの発生，食品の偽装表示，大規模な食中毒事件 などにより，消費者は畜産物への"安心、安全"に不安を 募らせている。また，最近では原発事故による放射能汚染 がきわめて大きな問題になっている。BSE発生後に国は 「牛の個体識別のための情報の管理及び伝達に関する特別 措置法(牛トレ一サビリティ法)」を施行し，その後，「農林 物の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(J AS 法）」のなかに食肉の規格を追加している。また，ポジティ プリスト制度施行など食品安全に対する施策も進展してき てはいる。消費者庁の発足による消費者擁護も期待される が，食品に対する消費者の不安を解消するまでには至っていないo