個体管理から群管理へ

摘要

立派な後継牛を育てるうえで，乳用子牛の離乳移行期の 管理は非常に重要です。先月号では，離乳移行期に子牛の 代謝生理機能が大きく変化し，単胃動物から反芻動物に"進 化"することを背景に，離乳移行期の乾草給与の是非につ いて考えました。しかし，離乳移行期に子牛が経験するの は栄養管理の変化だけではなく ，飼養環境も大きく変化し ます。哺乳中は，感染症などのリスクを最小限に抑えるた めにカーフ'ハッチを利用した個体別の管理を行うことが 推奨されています。しかし，離乳を境に，子牛はペンゃロッ トに移され，群として飼養管理されるようになります。個 体管理から群管理へ飼養環境が大きく変化する時期に，子 牛のストレスを軽減させるために何ができるのか，考えて みましょう。