蹄の深部感染の手術法

摘要

我々が日常最も多く治療する蹄病は，おそらく蹄底潰瘍，白線病，址間フレグモーネといった順序であろう。 蹄病の治療は局所の壊死組織の除去，創への防腐薬の適用，健康址へのブロック装着による曜患蹄の捧痛緩和，といった方法で効果的に行われる。特に，蹄底の疾患では健康址の蹄底に木製ブロックを装着したり，ゴム製の靴を履かせて，雁患蹄に負重させない方法が，これらを用いずに包帯のみを行う方法より処置後3～7日目の鍍行の改善率が有意に高いことが報告されている。しかし，治療がおろそかにされたり，治療せずに放置されると址の深部に感染が拡大する。 このような深部感染は蹄病の3．5～4．6％存在すると報告されている。ここでは址の深部感染の手術法について整理した。