黒毛和種の生産技術効率化を目指した定時人工授精の検討

摘要

黒毛和種の繁殖経営は，経営の安定化のため一年一産が 必要とされている。そのため，分娩後の繁殖機能の早期回復ゃ早期人工授精（以下，AI)の実施が重要となる力s， 明瞭な発情徴候を示さない牛の増加，高齢化，兼業農家， 大規模化による飼養頭数増加などにより，発情監視時間の 不足，発情発見が困難などの理由から，分娩間隔の短縮が 進んでいないのが現状である。 そして，一年一産するには分娩後80日以内にAIを行い 受胎する必要があるが，現在，全国平均の空胎日数は120 分娩間隔は約14力月で，一年一産には至っていなレゝ。 そこで，定時AIプログラムを，採卵成績向上のために当 場で実施してきた採卵試験で採卵成績が良好なホルモンプ ログラム3'"の2方法を応用して行い，その受胎率などを 比較検討した。