ブドウの着色成熟

摘要

温暖化が進み，ブドウやその他の作物にも悪い影響が出始めているようです。 害虫の多発，病気の北上化現象と，昔は無かったものが多く見られる様になりました。 これもまた自然に逆らった我々も含めた人間の乱開発で，自然界が狂ってしまった結果なのでしょうか。 ブドウにしても，時期はずれの大雨，日照不足，高温化で，少なからず悪い影響が出ています。 着色不良も各県でこの所増化傾向のようです。 これは，生産性を上げるためとか，価格が低くなって来たので，生産量（反当りの収穫量）が多い事もあると思いますが，昨年の様に7月の日照不足，大雨続きとなると，当然成熟にも良い結果は出ないでしょう。 かなり手をかけても，太陽のバックアップがなければ良くなりません。 反対に，天気が良ければ，多少の無理も通ってしまいます。 しかし，良い成熟期を迎えるには，リン酸，石灰の必要性は欠かせないものと思います。 土壌分析すると，石灰分は充分なので，改めて施す必要は無いと結果が出て来ま　 すが，土質，地域の差はあるでしょ　 うけれど，着色初期には必要ではな　 いかと思います。