今年の巨峰を顧みて

摘要

毎年の事ながら今年こそはと意気込んで出発したのは誰の思いも同じだと思います。 春の無肥料出発（N）を栄週の基本と考え，いわゆる燐酸出発で進めてまいりましたが，途中，現地講習会等で，開花期にはもう少し勢いを付けて置かないと開花と同時に樹勢が弱ってしまって，それからの追肥では仲々思い通りに復活しないということで，開花期を迎える前数回にNを主体に施肥を重ねました。 その後樹勢が旺盛になり心配になって，今度は過石を多目に施用しました。 その後落花してみると周りの人達の園は近年にない程夫止りが良いのに，何故か自分の園だけが特に悪く，大きなショックで途方にくれてしまいました。 この原因が仲々見つからないまま収穫期を迎えましたが，収量は見込み通りには至りませんでした。 今年は袋かけ後から果粒がぐんぐん伸び，りんごと同様大玉になり，従って大房になった結果，近年になく軒並み赤熱れ巨峰が出たと聞いておりますが，他地区の状況はどうでしたか。 お聞かせ下されば幸いと思っております。