現代用語版による『新鬵技術の理論体系』その18

摘要

播種の密度や植付の密度は固定して考えてはならない。生育条件の違う場合でも同じ密度にして大きな失敗を招く人が多い。収量と密度の関係は条件が変われば変化する。栽培技術の体系は、このように固定して考えてはならないにもかかわらず、無理に決めてしまおうとする人が多いのは技術の本質を理解していないためである。《注〉これまでは指導者も固定的に指導し、展民もまた固定的なものを習おラとしてきたのである。例えば稲は何cm間隔に植えるべきだとか、大根は何cm間隔、白菜は何cm間隔というように条件を考えずに作物の種類で決めてかかってきた。稲のようにある程度決めてかからなければならないものがあるが、本来は条件によつて変えるべきである。