自民復帰でもTP P圧力増し、 酪農は'試練と挑戦'の1年

摘要

干支は竜から蛇へ。2013年はど んな年になるのか。新体制となつ た米中2大国が"協調と摩擦"を繰 り広げる和戦両様の中で国際的な 政治、経済は展開されるだろう。 民主党から政権奪還となった自民 党政権でも、こうした対日圧力に 抗するのは容易ではないと見るベ きだ。農業者は政権交代の"幻想" を捨て、現実の経営に自力で向き 合うしかない。世界の経済成長セ ンターの核であり、金城湯池のァ ジァを舞台に米中のせめぎ合いは 続く。こうした国際構図の中で、 日本酪農、農業への影響はどうな るのだろうカ。ゼロ関税を大原則 とする"壊国協定"である環太平 洋経済連携協定（T P P)は年末に は妥結する可能性も高く、一層の 市場開放圧力が迫られるのは間違 いない。一方で、日本酪農の生乳 生産基盤の弱体化が進み、国産乳 製品の需要を賄いきれない需給の ミスマッチも強まる。酪農経営は、 地域ぐるみでの体制強化が問われ る"試練と挑戦"の1年となる。