競争力のある担い手育成へ農政改革が加速

摘要

農政改革の基本方向を検討している政府の食料，農業，農村政策審議会は8月10日、これまでの議論をまとめた「中間論点整理」を公表した。 経営安定対策は対象を担い手に絞り込み、水田作および畑作では品目横断的な直接支払い方式に転換。 野菜、果樹、畜産など部門専業的な営農類型についても、支援対象とする経営を明確化していく方向を提言した。 このほか、農地，農業用水などの資源の保全活動や環境保全型農業への新たな支援策の確立、優良農地の確保と担い手への集積などの提言を盛り込んだ。 審議会の論点整理を踏まえて農林水産省では、今秋から対象とする担い手のとらえ方、経営安定対策の仕組みなどについて既存施策の検証，見直しとともに、具体化に向けた検討を本格化する。