飼料用トウモロコシの品種選定ポイントと最近の育成品種の特性

摘要

飼料用トウモロコシは全国で栽培されており、それぞれの地域に合った幅広い熟期の品種が各種商会社から販売されている。トウモロコシの生産性を向上するには、優良な品種を選定して栽培することが第一歩である。本稿では、品種選定を行う際の重要なポイントの説明と、公的機関で最近育成された品種の特性を紹 介する。収穫時にホールクロツプの乾物率が25～35％で、雌穂が黄熟期に達する品種が、その地帯での最適熟期品種とされている。北海道では秋の降霜、府県では前後作の関係から、あるいは台風の襲来時期などから刈り取り時期が決定されることが多い。これらの時期までに総体の乾物率や子実の熟度が目標に達する品種を選ぶ必要がある。