中温菌，中低温菌の秋子発生に向けての管理のポイン卜-240号のほだ起こし時期-

摘要

中温菌、中低温菌の秋子発生に向けての管理のポイントについて、伊豆地方の2 40号の事例を基に考えてみたい。まず、秋子発生に向けての管理のポイントで最も重要なことの一つは、ほだ起こしの時期であろう。ただし、ほだ木が順調にほだ化していることが条件であるが。まず、2 4 0号の発生温度は11 deg Cとなっている。しかし、実際、現場で試験菌の段階から昨年まで見ていると、10月10日前後に小径木中心にきのこを採取している。気温の推移を考えると、小木など温度刺激を感じやすいほだ木は最低気温が10 deg C前後でも最高気温との差が 10 deg C。C以上あればシャ，'プに反応するよ、つだ。ここで、伊豆のAさん、Bさん、Cさんの事例を基に2 40号のほだ起こしについて説明したい。まずAさんであるが、Aさんは早くから2 404 号を取り入れ、小径木、中径木を上手に発生させてきた。例年は10月上旬、気温の低下が安定したころ、小径木からほだ起こしを行い、成果をあげていた。しかし、昨年は違った。小径木のほだ起こしを9月25日から開始したところ、10月7日ごろから採取は始まるが発生が大きくバラつき春子まで影響が出た。