プロスタグランジンF_2 α，性腺刺激ホルモン放出ホルモン，エストラジオールおよび抗生物質投与がホルスタイン種乳牛における胎盤停滞後の子宮内環境と繁殖成績に及ぼす影響

摘要

胎盤停滞後の子宮内環境の清浄化を促進する目的で，胎盤停滞牛に分娩後30～45日にプロスタグランジンF_2 α（PGF_2 α），性腺刺激ホルモン放出ホルモン（GnRH），エストラジオール（E）および抗生物質を投与した。 また，分娩後60日に子宮内潅流液の細菌学的および細胞学的検査を行い，子宮内環境に与える影響を調査するとともに，その後の繁殖成績を比較した。 その結果，PGF_2 αまたはEを投与した群で，子宮内環境の清浄化が促進される傾向にあった。 繁殖成績においては，初回授精までの口数，受胎までの日数および受胎に要した授精回数はいずれもPGF_2 αとEを併用して投与した群で最も少なかった。