養鶏場におけるカンピロバククー汚染状況

摘要

カンピロバククー（Campylobacter jejuni/coli）はと卜の下痢症の起因薗として広く認識されており，2005年の食中毒統計では，患者数は3，500人を越えている。 原因食品としては鶏肉か重要視され，食烏処理場における解体丁程でカンビロバククーによる歯汚染を受けてしまう。 魚島処理場において搬入された鶏を継続的に調査したところ，南保丙率は養鶏場により0～100％と大きく異なっていた。 分離されたカンピロバククーの血清型は養鶏場によって異なっており，また，同じ養親場においても調香時期によって違うことがわかった。 次に，養鶏場において8月～9月にかけて1回日のカンヒロバククー汚染調香を行った。 ヒナの導入直後には商はまったく分離されなかったが，ヒナを導人してから20日目（9月12日）に，1つの鶏舎内の糞便から商が分離され，翌週（9月19日）にはこの鶏舎内の糞便7／8検体と，隣の鶏舎内の糞便4／8検体から商が分離された。 さらに，その翌週（9月26R）には養鶏場内のすべて（4つ）の鶏舎内の糞便と，水飲み場の水から南が分離された。 分一千牛物芋的手法を用いた解析から，この養鶏場内でカンピロバククーは1つの鶏舎から他の鶏舎へと短期間に広がったことが明らかとなった。また，l司じ養鶏場で，11月～翌年1月にかけて，新たに導入したブロイラーヒナについて2回目の調査を行ったが，調査期間中，ヒナの糞便，飲水や飼料から商はまったく分離されなかった。 加えて，ヒナへのC．夜伽雨投与試験を行ったところ，初牛ヒナにおいては供試した2（ヒトおよび鶏肉由来）株とも腸管内への高い定着性がみられたが，35日齢ヒナにおいては，定着性の弱いものも認められた。