JAS法: JASマーク格付と、食品表示を司どる法律①表示は食品選択の一要因、JAS規格を利用していくかどうかを判断する必要がある

摘要

JAS法（「農林物資の規格化および品質表示の適正化に関する法律」）はJAS規格（日本農林規格）と食品表示（品質表示基準）の二つのことを定めており、この法律で定められたルールにしたがって食品などにJASマークや原産地などの表示が記載されることになる。 平成十五年十一月現在、JAS制度では、八一品目について二九二の規格を定めている。 JAS法の柱の一つであるJAS規格は一般消費者向けのすべての飲食料品を、国内外のいずれで生産、製造されたかにかかわらず、規格の制定対象とし、一般に①適用の範囲、②定義、③基準、④測定の方法から構成され、①品位、成分、性能等の品質に関する基準を定めたもの②生産の方法についての基準を定めたものの二種類のタイプの規格がある。 JAS規格のうち、生産の方法についての基準を内容とするもの（特別な生産や製造方法、特色ある原材料に着目した規格）は、「特定JAS規格」と呼ばれている。