9月: 甘平の栽培管理

摘要

夏秋季に多発する裂果は、今月上中旬をピークに発生し、安定生産の妨げとなるため、裂果軽減対 策が必要です。また、糖類の蓄積が多く、果実品質に大きな影響を及ぼす時期を迎えます。今月は、 裂果軽減と品質向上に重点を置いて栽培管理に取組みましょう。裂果は、果肉の肥大に対して果皮の強度が十 分でないために起こります（写真1)。この時期 は、高溫乾燥状態になりやすく、降雨による土 壌水分に急激な変化が、裂果を助長します。定 期的なかん水によって、変化を抑えることが裂 果軽減対策の一つとして考えられます。裂果が多発する今月中旬頃まで、20-30mm / 5曰 (自然降雨を含む）を目安にかん水を行いましよ う。点滴かん水チューブ等を設置すると効率的 なかん水が可能となります（写真2)。