愛媛県におけるカンキッ主要害虫の 最近の発生動向と防除の現状

摘要

定期的な防除を実施している害虫は、地域や品種によって、多少の差はあるが、おもに次のようなものがある。まず、五月(開花時)の訪花害虫(コアオハナムグリ、ケシキスィ類、ァザミゥマ類)に始まり、それ以降九月までは、ほぼ月一-二回の間隔でゴマダラカミキリ、ミカンハダニ、ミカンサビダ二、チヤノキイロアザミゥマ、ャノネカイガラムシ等を対象に防除が行われる。散布方法は、主産地ではおもにスプリンクラ—による防除が一般的であり、薬剤の種類や時期は、農協技術員や生産者等との協議により、決められている。スプリンクラー防除の場合、広域に、一斉に散布するため、特に、魚毒性が低く (B類以下)、カンキッ登録のある薬剤の中からの選択を徹底している。ここ数年の上記主要害虫の最近の発生動向、防除の現状および課題等を要約する。