サマーレッドの特徴と栽培

摘要

これまで海外から日本に導入されたイチジクの品種は少なくないが、現在国内で生食用として経済栽培されているのは、桝井ドーフィンと蓬莱柿の二品種が主である。 蓬莱柿は北九州、中国、四国等の瀬戸内海沿岸地域で古くから栽培されている。一方、桝井ドーフィンは近鹿から東海、関東にかけての広い地域で栽培され、最も生産量が多い。 桝井ドーフィンは果実が大きく、収量が多いため、経営的に安定した品種であるが、収穫初期の着色が悪く、また、果皮が弱いため裂果が多く発生し、さらに収穫調整時の取扱いが難しいなどの問題がある。 外国から導入された品種の中には品質的には優れたものはあるが、収量面では桝井ドープィンに匹敵するものはまだない。