リンゴ育種の最新動向と 今後の展開方向

摘要

数少ない主要品種への過度な偏りや特定品種の供給過剰を避けるために、新品種の探索と導入努力が世界規模で行われており、高付加価値化、ブランド化、差別化を目的にした新品種への取り組みが重要課題とされている。わが国においても、近年の果樹産地振興.販売戦略の特徴の一つに、新品種の盛んな売り込みや、育成品種の愛称名を商標登録して流通させる例が増えているが、その昔景として、各県.産地のオリジナルブランド開発への二ーズが大きく、その素材として特徴ある新品種が龙められていることがあげられる。、-のような状況下で、リンゴ主産県なはじめとする各県でそれぞれ特徴.^る新品種の育成が行われており、太稿ではわが国におけるリンゴ品種亩成の近況を紹介する。また、リン、，「栽培における温暖化の影響が各地で顕在化しているので、今後のリンゴ育種の展開方向について、温暖化：L対する適応力のある品種育成に絞つて農研機構の取り組み状況を紹介したい。