一農場における乾乳中および分娩時の乳房炎コントロールを目時とした乾乳期治療の比較

摘要

酪農において乳質は常に大きな問題であり、近年牛乳消費低迷の続く中、高品質の牛乳を生産する努力がさらに強く求められている。 乳質の指標のひとつである乳汁中体細胞数の増加は、潜在性および臨床型乳房炎の存在を示すものである。 したがって、酪農場は品質管理として、乳房炎のコントロールを意識する必要がある。 乳房炎の中でも乾乳中や分娩時の乳房炎は、乳期全体の生産性に影響し経済的損失が大きい。 これら乾乳中および分娩時の臨床型乳房炎は稀なものでなく、そのほとんどは乾乳軟膏を使用しているにもかかわらず発症している。