ICP-MSを組み合わせた電気化学測定系によるロジウム電極溶解反応の観測

摘要

電極表面で起こる電極素材の溶解や析出，溶質分子の 吸着などを定量的に評価する方法として電気化学水晶振 動子マイクロバランス法（EQCM)が挙げられる。こ れは，電極上のナノグラムオーダーの質量変化を検出す ることができる非常に高感度な分析法である。しかし， 電極反応に関与する物質の定量的かつ定性的な情報を同 時に得るためには，その他の手法を組み合わせる必要が ある。この問題を解決する方法のひとつとして，誘導結 合プラズマ質量分析法（ICP-MS)を電気化学測定系と 組み合わせた分析系がMayrhoferらのグループによつ て報告されている。ICP-MSを組み合わせることで， 電極反応生成物の高感度定量が可能となる。