銃器射撃残渣の重元素フリ一化に伴う分析法の変化

摘要

銃器を用いた犯罪の解明は，社会の安全?安心のため に極めて重要である。銃器を射撃すると雷管成分，発射 薬成分等に由来する不均一な粒子が銃器周辺に飛散す る。これを射撃残渣（GSR ; gun shot residue)と呼ぶ。 GSRは数十?数程度の粒子で，射手の着衣?手. 髪の毛等に付着するため，その有無を調べることで銃器 使用者の特定が可能である。1970年代に導入されて以 降，SEM-EDS (scanning electron microscope-energy dispersive X-ray spectrometry)は GSR 分析のゴール ドスタンダードとされている。