システム農学会1999年度春季シンポジウム「21世紀のアジアの食糧需給と農業環境の行方」

摘要

嘉田（京都大）：ただいま秋山先生からご紹介をいただいた蓑田です。 今回のシンポジウムは21世紀のアジア農業という大変大きなテーマのもとで、合計5本の報告がありました。それぞれテーマは独立していますが、全体を通して、アジアの食糧需給をどう見るか、そしてそこで何がポイントかということが中心に議論されたように思います。 さらには、農業環境、あるいは環境変動というものがそれにどうか関わってくるのか、21世紀を見据えて大きな流れをつかむことが主旨だったと思います。 私は社会科学、とくに経済学をベースとする政策論が専門分野でありますので、第2報告と第3報告については勉強させていただいたという以上のコメントを十分にするだけの能力がありません。 そこで、全体を通して今日何が見えてきたのか、私なりに感じたことろを前半に申し上げて、後半は個々の報告の中で確認したいこと、あるいはぜひこの後のフロアー討議の中で御議論いただきたい論点を質問の形でいくつか出させていただきたい。