水産防疫体緋こ関する専門家会議報告書

摘要

我が国の水産動植物に係る防疫体制は、水産資源保護法や持続的養殖生産確保法によって、水際及び国内における防疫の枠組みが一応整備されている。しかしながら、クルマエビを含めた魚類養殖業を見ると、海外からの病原菌移入が疑われる病気によって養殖業者は大きな被害を受けている。 しかも初期発見から間を置くことなく全国に広がりその被害は甚大である。昨秋、従来日本では発生のなかったコイヘルペスウイルス（m）病が確認され、以降国内各地で感染魚が見つかり、コイ養殖業に深刻な被害を及ぼしている。 このことを踏まえ、今後における我が国水産防疫のあり方を検討する為の専門家会議が平成16年2月に農林水産省消費、安全局に設置された。 同会議は、2月～7月までに都合7回開催され、下記の通り報告書（骨子）がとりまとめられた。