訪問看護における在宅患者の排便障害(便秘)のケアについて

摘要

当院は虻門疾患専門クリニックとして診療開始して以来,便秘などの排便障害を主訴とする患者を高頻度で診察してきた。 また,近年の高齢社会を反映し高齢者や障害をもつ方の受診率が増加しているが,寝たきりや体の不自由な方の排便障害の割合は非常に高い。 今後在宅での術後療養·経過観察を含めた看護力·介護力のこ-ズが高まるなかで,これらの方にとって排便状態の改善は在宅でのQOL向上のためには必要不可欠と考えられる。 そこで当院では,そのニーズに応えるべく寝たきりや体の不自由な方に対する排便障害の改善を目的とした訪問看護を開始した。 本報では,在宅患者の便秘に対する看護婦からのアプローチについて述べる。