近年，制度面からの改革もあり「在宅医療」が推進されてくるなか，その名を掲げる医院やそれ専門の医院なども多くなってきた。 その背景にはやはり，患者がより自分らしく生きたいと考え，医療従事者がそれにこたえようとしてきたことが形になってきているとも考えられる。 こういった患者の期待にこたえるベく，より質の高いサービスを提供するために保険薬局はどのようなことをするべきか，また何をしなければならないかを検討する。 今回は地域連携に焦点を当て，掘り下げて考えてみることで患者側からみたより安心してもらえるサービス提供につなげたい。 {方法}2002年7月～2003年6月についてのHPNの症例を，入院中からかかわれた例と在宅に移ってからかかわった例とに分け，様々な角度から比較調査を行う。現在確立している連携システムも紹介し，その上で連携のあり方について考察する。 {現在までの経過と今後}訪問指導では，医師や看護師にいいづらいと患者が感じていることについて相談を受けるケースもある。 こういったことから考えてみると，患者または介護者のメンタル面でのケアにも貢献することが可能である。 そういった立場的特性を生かすためにも，病院との連携は在宅を行う保険薬局では必要不可欠であり，入院中からかかわれた場合と在宅に移ってからかかわった場合，要は十分な準備期間があったかなかったかでは，患者のQOL，初めてのことへの不安感など施行状況に確実に差がでてくるものと思われる。 これを実際の症例から分析し，理想的な連携のあり方を追求していくことが重要であると考えられる。 Along with the promotion of "home medical care", an increasing number of clinics provide home medical care as part of their services or are dedicated to home medical care partly as a result of the reform of the healthcare system. This is considered to be the manifestation of the desire of patients to live their own lives and the intention of the healthcare professionals to satisfy patient needs. We examine what insurance pharmacies should and must do to provide higher-quality services to satisfy such patient needs, this time focusing on the community coordination for the purpose of providing the services which can give sense of security to patients,,[Method] Cases of HPN during the period from July 2002 to June 2003 were subdivided into those in which we were involved before and after the discharge from the hospital and those in which we were involved only after the discharge from the hospital to home medical care and comparatively studied from various perspectives. Existing coordination systems are introduced and discussed to achieve the desirable coordination systems,[Present and future] In the home guidance service, some patients consult with us on the issues on which
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