土づくりは栽培の基礎づくり～温室ぶどうJA岡山一宮地区　市川　加こさんの事例～

摘要

市川　 加二さん（写真1）は，JA岡山の一宮地区でアレキをメインとした温室ブドウ栽培をされており，今年開催された県のアレキ共進会では奨励賞を受賞されるなど高品質ブドウ栽培に取り組まれています。 今回は，改植や土づくりといった点に絞ってどのような管理を行うことで高品質果実の安定生産に努められているかお聞きしました。 市川さんのブドウ栽培面積（成図面積）は1，200坪あり，その内訳はアレキの加温栽培が750坪，アレキの無加温（冷室）栽培が150坪，コールマンおよび紫苑が300坪と，大規模経営をなされています（表1）。 加温栽培では加温開始時期を調整することで労働分散をはかるとともに，品種を組み合わせて長期出荷（7～12月）を可能にしています。 また，園地（樹）の若返りも進めておられ，成園を除く約350坪の園においては，各品種、作型で樹の更新と育成を進めているそうです。