安芸ウイーンの栽培留意点①:試験結果を中心に

摘要

安芸クイーンは，無核大粒で食味に優れ，鮮紅色になることから，各地で植栽されてきました。 現在では,市場価格もピオーネと比べて同等以上となっています。 しかし，これらの魅力がある反面,栽培においては着色不良や潜粒率が低いといった問題が見られ，生産が不安定となっています。 そこで，現在までに得られた試験結果や現地の栽培事例を参考にして,安芸クイーンの親培留意点をピオーネと比べながら考えてみたいと思います。 ここでは，トンネル作型について生産目標を果房重450～550g，果粒重13～15g，糖度18度以上,着色4～5（安芸クイーン用カラーチャート）とした場合について活を進めていきたいと思います。