トルコ北西部地震（平成11年8月日日発生）及び台湾中部地震（平成11年9月21日発生）について

摘要

平城11年8月からの3ヶ月間に、世界ではトルコ、台湾、メキシコ、アメリカで相次いでマグニチュード7クラスの大規模な地震が発生しているが、このうち平成11年8月17日のトルコ北西部地震、9月21日の台湾中部地震では、2，000人を超える死者が発生する大惨事となった。 これらに対し、日本政府は国際緊急援助隊として救助及び医療チームを即日派遣するとともに、建築物、土木構造物の被災状況及びわが国からの協力ニーズ等についての調査、阪神、淡路大震災での経験を踏まえた技術面、行政面に係る助言を実施するために、岡山、国十庁防災局震災対策課長をチームリーダーとする専門家チームを結成し、現地に派遣したところである。 本稿では、これら地震による被害の状況及び専門家チームの活動について概説する。