果樹の施肥、肥料を考える(14) －土壌の簡易診断法－

摘要

土壌のpHとECを適正に保つことは，土づくりの基本中の基本です。 この基本ができていないと，根の活力が低下して，肥料を施用しても中々効かなかったり，微量要素の欠乏症や過剰症が発生したりと，余計な苦労が増えるばかりです。 pHは土が酸性かアルカリ性かを示すものです。 果樹の種類によって適正なpHは異なり，モモは弱酸性のpH5．0～6．0，ブドウは中性のpH6．0～7．0，ナシとミカンはpH5．5～6．5が適しています。 石灰などの塩基類が不足すると土壌は酸性になり，逆に多すぎるとアルカリ性になります。