サッマイモネコブセンチユウ抵抗性の圃場検定法の改良

摘要

サッマイモネコブセンチュゥ(Meloidogyne incognita Kofoid et White)は，サツマィモにおける重要病害虫の一 つである.本種の寄生により，サッマイモの細根に小さ な根こぶが形成されるとともに，塊根には裂開が生じる などして塊根品質が低下し（Clark and Mayer 1988,上田 2010),商品化率の低下につながり問題となる.また，栄 養吸収根の減少等により，被害が著しい場合には減収す る（山下2003).加害時期には，本線虫の成熟'産卵期 の7月と増殖期の8月-9月の2期があるとされる（近 藤1952).サッマイモにはサッマイモネコブセンチユウ 以外に，キタネコブセンチュゥゃァレナリアネコプセン チュヴなどが少ないながら寄生することが報告されてい るものの（佐野'岩堀2001)，生産現場での被害はこれ らよりもサッマイモネコブセンチユウによるものが圧倒 的に多い.